特集 地域の健康管理
公害健康被害補償法による家庭療養指導の実際—東京都特別区に働く保健婦の立場から
渡辺 寿美子
1
1本郷保健所
pp.398-403
発行日 1976年6月15日
Published Date 1976/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205201
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健康管理とは,①自らの健康状態を知るということであり,②それには科学的に知る必要があること,③それによって健康状態に変化のあった時はどうしたらよいのか,ということなどを考えてみる.当然のことであるが,自分自身(住民)が立ち上がることであり,それを援助するのが自治体の大きな任務であると思われる.中でも保健所保健婦の役割は重要である.健康教育,家庭における看護指導と援助,保健指導などの実践による地域の健康管理の担い手であるし,その発展の有無の鍵をにぎっているのではないだろうか.
昭和50年4月,保健所が特別区に移管されてから経験した事項を中心に,縦割行政の機械的な実施は,真のサービスとはならないこと,また,これをどのように交差させ,地域行政として発展させるべきかを考えたいと思う.
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