調査報告
広島大学学生および職員の死因調査と保健管理の問題
松浦 千文
1
,
重信 卓三
1
,
川越 和子
1
,
松下 弘
2,3
,
西本 幸男
1
1広島大学保健管理センター
2元広島大学保健管理センター
3現広島赤十字病院内科
pp.217-221
発行日 1976年3月15日
Published Date 1976/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205156
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はじめに
保健管理の主要業務の1つとして,健康診断があり,筆者らも,健康で修学あるいは就労している学生や職員に対する定期的な健康診断を行なうことによって疾病の早期発見に努めているが,広島大学では保健管理センターの発足(昭和45年4月1日)以来,昭和50年3月31日までの5年間に学生34名,職員33名の死亡をみたことは,はなはだ遺憾である.
しかしながら,直接に生命の危険をひきおこすような疾患ほど重大なものはないので,これら67名の死因分析を行ない,生前の健康情報との関係を追求することは,健康管理上意義深いものである.また,厚生省統計や保健管理センター発足前の死因統計と比較検討してみることも,本学における保健管理のあり方に1つの指針を与えるものとして有意義である.このような見地から5年間の死亡者の死因分析を行なったので,その結果を報告する.
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