日本列島
子宮ガン受診者,満13年で延べ50万人—宮城県
土屋 真
pp.183
発行日 1976年3月15日
Published Date 1976/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205149
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昭和37年1月17日,全国で始めての子宮ガンの集団検診が宮城県登米郡南方町で880名の婦人に実施されてから,はや13年がたちました.昭和50年9月までに,当県で検診車による検診と施設検診(日母方式)を受けた,原則として30歳以上の婦人の数は延べ50万人であります.
今までに子宮ガン(浸潤ガン942人と上皮内ガン922人)1,864人,異型上皮(要観察)2,326人が発見されています.またこのほか,腟部びらん,子宮筋腫など18,855人の婦人科患者も見つかりました.ことに集団検診を受けた者では手遅れの人もいますが,2〜3年の受診継続者では子宮ガンによる死亡率がほとんどゼロに近づき,全県で年にわずか1,2人と報告され,高く評価されました.
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