日本列島
宮城県肺がん対策協議会の発足—宮城
土屋 真
1
1宮城県大崎保健所
pp.484
発行日 1982年7月15日
Published Date 1982/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206553
- 有料閲覧
- 文献概要
このたび肺がんの集団検診方式を強化するため,さる昭和57年2月26日,(財)結核予防会宮城県支部と(財)宮城県対がん協会が協同主体となり,東北大学胸部外科仲田教授を会長に,「宮城県肺がん対策協議会」が設置された.すでに山形,愛知など各県で同協議会が発足していると聞くが,検診団体の多い当県では,かえって別々に活動を開始し,協議会の設置が遅れていたのである.
今までも結核予防会では,結核の住民検診時に,胸部レントゲン写真だけで多数の肺がん患者を発見してきたが,写真にうつらない早期の肺門部がんの見落しが否定出来ないし,喀痰細胞診が未実施であった.一方,胃がん・子宮がん・乳がんの集団検診に大きな実績を残している対がん協会は,昭和52年頃に,肺がん対策委員会および診断委員会を発足させている.また独自に「肺がん検診」を行っていて,重複した活動と,希望者程度しか行えない人数が問題になっていた.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.