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研究
東京スモッグにおける被害症状とシアン化合物との関係—(第2報)シアン化合物の発生源とオキシダント濃度
Relationship between symptomes caused by TOKYO SMOG and Cyanide compounds: Ⅱ Report: Sovrce of Cyanide Compounds and Concentration of Oxidants
南雲 清
1
,
天谷 和夫
2
1代々木病院内科
2通産省東京工業試験所
pp.114-118
発行日 1974年2月15日
Published Date 1974/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204807
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Ⅰ.シアン化合物の直接発生源
1.アクリロニトリルとの関係
1)アクリロニトリル(AN)生産過程とシアン(CN)
ANの生産方式はソハイオ法がほとんどであり,その過程はプロピレンとアンモニア混合物を燃焼,酸化してつくる方法である。つまりこれを方程式にすると,
2CH2=CH・CH3+2NH3+3O2
→2CH2=CH・CN+6H2O
の製造過程で,10%以上のシアン化水素(HCN),アセトニトリル(CH3・CN)が副生される.触媒の性能が劣化すれば,この割合はさらに大きくなる.
また副生するシアン化水素はシアン化ソーダ製造に用いられ,余剰のものは焼却処理されているものとみられる.
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