海外印象記
効果的な保健サービスを目指して—世界保健機関「保健経済学セミナー」に出席して
前田 信雄
1
1国立公衆衛生院社会保障室
pp.703-706
発行日 1973年10月15日
Published Date 1973/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204741
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セミナーの目的
世界保健機関が「保健経済学」と銘うったテーマで地域間のセミナーをもったのは,今回が始めてである.公衆衛生行政を担当している上級医官と公衆衛生学校教師(保健経済専攻)とが一堂に会したのも始めてである.各国とも単に研究分野としてだけでなく,実際に保健サービスの経済分析ならびに資源の財政的合理的配分などが具体的に必要となってきたことが背景としてある.
もっとも世界保健機関としては,広い意味での保健サービスの経済的分析(医療と経済学との学際的研究)についての討論は,かなり以前から行なってきた.世界保健総会でのテーマのうち,保健経済に関連するものは次のものであった.
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