リポート「現場,最前線」
世界保健機構国際分類ファミリー世界年次会議に出席して
佐々木 隆典
1,2,3
1国際協力機構JICA
2中国中西部地区リハビリテーション地区リハビリテーション人材養成プロジェクト
3中国リハビリテーション研究センター
pp.130-133
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001100369
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
1.はじめに
筆者は2012年10月13日から19日までブラジル,ブラジリアで開催された世界保健機構(以下,WHOと記す)国際分類ファミリー(以下,FICと記す)年次総会に参加する機会を得たので,その会議の内容を紹介したい.FICとはWHOの定めるFamily of International Classificationsの略称で,われわれリハビリテーション従事者になじみの国際生活機能分類(ICF)と国際疾病分類(ICD)を中心とする国際分類群のことである.
WHOは世界各地の大学,病院,保健関連機関などと協力し,これらの国際分類の改定や新しい分類の開発を常に行っている.現在19の協力センターが世界中にあり,日本では厚生労働省内部に協力センターがある.筆者は2010年から2012年まで国際協力機構の中米コスタリカにおけるICFを応用したプロジェクトに参加した経験があり,そこで知り合った米州保健機構のICF推進担当官に招待され「ICFの地域に根ざしたリハビリテーション(Community Based Rehabilitation:CBR)への適応」について今回の年次会議で紹介することとなった.
FICには様々な分科会が存在し,それぞれのタスクを実行している.筆者は主に生活機能分類グループ,教育普及委員会,電子媒体・ターミノロジーグループのセッションに参加した.そこでのトピックを紹介する(図1).
Copyright © 2013, Japanese Association of Speech-Language-Hearing Therapists. All rights reserved.