事例からみる保健相談
母子相談—効果的な保健指導を目指して
蒲原 知愛子
1
Chieko KAMOHARA
1
1佐賀県藤津郡嬉野町
pp.714-715
発行日 1989年10月15日
Published Date 1989/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208045
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1.はじめに
乳幼児死亡の減少,乳幼児疾病の早期発見はめざましい向上がみられ,母子保健は一層充実してきている.しかし,子供をとりまく育児環境においては,勤労婦人の増加,核家族化などが進み,育児に対する適切な助言者を欠いて,育児不安が社会問題化したり,情報過多の中での混乱や,誤った知識で児に接する母親も増えている.
嬉野町でも,母性の未発達や,育児者の誤った知識により発達に問題がある児が毎年発見されていたため,昭和57年より,早期に母子へのかかわりを持とうと,母子手帳交付時に「わが子のあゆみ」母子カルテを作成し,妊娠中からと,乳児は2カ月児から相談に応じている.
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