研究
三陸住民の循環器管理成績の検討
土屋 真
1
,
佐藤 タエ子
2
,
千葉 きくみ
3
1東北大学医学部衛生学教室
2宮城県気仙沼保健所
3宮城県唐桑町役場
pp.54-59
発行日 1973年1月15日
Published Date 1973/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204607
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脳卒中発現頻度は東北地方に高率に認められ,かつ漁村より内陸部農村に高く地域差がある1)が,高血圧および脳卒中対策は漁村においても重要な課題である.われわれは三陸沿岸の漁村唐桑町の住民に対し循環器検診を行ない,ことに昭和41年以来作成された検診票兼管理カードを役場に置いて循環器管理を行なってきた2).
同町では昭和46年4月現在,40歳以上住民のほとんどに当たる3,171名のカードが作成され,シグナルを見ながらの町保健婦の指導もどうにか軌道にのっている.しかし一方,進行性で自覚症が少なく高齢者に多い循環器疾患管理の困難性を痛感させられる.今回はこのカードを中心にしてまとめた成績の検討を行なったので報告する.
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