特集をふりかえる
隣接領域と一体となった活動—「保健婦と保健所長」(本誌6月号)
中島 さつき
1
1東京都衛生局医務部医務課
pp.603
発行日 1971年10月15日
Published Date 1971/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204351
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戦後26年,新保健所法の発足以来23年の間保健所活動のなかで一番脚光を浴びているのは保健所長と保健婦だと思う.その座談会「保健婦と保健所長」の話をきいているうちに,非常にいい意見がたくさん出てきて,これからの保健所のあり方に対し,深く検討し実践していかねば地域組織のなかで浮上った存在となるのではないかと思った.
地域の公衆衛生を推進する行政機関として,社会状勢の複雑化,多様化,深刻化に対応したプロセスをとらねばならない.公衆衛生の対象は地域の住民という集団であるが,その集団を形成する個人1人1人の健康の維持,疾病の予防,治療,後保護,社会復帰のための適切な指導,援助--このようなサービスの積み重ねが,保健所の職員の業務だと思っている.
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