特集をふりかえる
35巻6号「保健婦と保健所長」を読んで—保健婦は自らの力量をいかに育てるか/保健婦と保健所長をよんで
高木 久子
1
1愛知県知多保健所
pp.474,512
発行日 1971年8月15日
Published Date 1971/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204307
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保健婦は,保健所長との関係にあって,住民に対してどんな責任ある働きかけをしたかを考えてみることが重要であると思いました.
第1に,保健婦が,日頃,直接住民に接していながら主体的にやってきた仕事がなさすぎるとの意見が多いのは,(私もそう思います.)保健所長という上司である医師の指示に絶対的にしたがうという域から脱していない段階でしか,ことを処理せず,住民に対する保健婦としての役割からくる責任あるかかわり合いが少なかったともいえます.そして,所長にしても上司ということを盾に保健婦を便利屋としか見ない面がなかったかということです.そこには当然住民不在になりがちの業務しかないといえます.
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