特集 沖縄の公衆衛生活動
沖縄における結核の実態
大城 盛夫
1
1琉球政府立金武保養院
pp.88-91
発行日 1971年2月15日
Published Date 1971/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204206
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はじめに
1968年秋に,琉球政府厚生局は本土の昭和43年結核実態調査を行なった.沖縄で組織的な結核実態調査を琉球政府が行なったのは1963年についで今回が第2回目である.それより10年前の1951年〜1952年の2カ年にわたって,アメリカ結核予防会(ATA)の大平洋学術調査団が来島し,ペスケラー中佐が中心になって約1万人を対象に調査し,その結果をもとに今日のような保健所中心の在宅治療制度がつくられたことは周知の通りである.
今回の調査の特異的なことは,最終判定,集計,解析を本土の結核予防会結核研究所に委託して,沖縄と本土の比較ができるように準備されたことである.
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