今月の主題 結核
総説
最近の結核の実態
森 亨
1
Toru MORI
1
1(財)結核予防会結核研究所
キーワード:
結核
,
再興感染症
,
院内感染
,
DOTS
Keyword:
結核
,
再興感染症
,
院内感染
,
DOTS
pp.491-498
発行日 1999年5月15日
Published Date 1999/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904063
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
世界中で結核問題への再認識が進み,その対策・研究は目覚しく活性化している.日本の結核は欧米の数倍の高さにあり,ことに最近は改善の低迷が著しい.その中で,弱みを持った特定階層(高齢者,免疫抑制宿主,社会経済弱者など)に発生が集中している.今後は重点的な対策(リスク集団への患者発見,規則的な治療の確保,中高齢者の発病防止など)を行う必要がある.そのためにも日本の医療界は結核問題を見直すべきである.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.