私たちの保健所・23 千葉県・習志野保健所
地域総合保健計画をめざして
沖山 鐐三郎
pp.553
発行日 1970年9月15日
Published Date 1970/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204138
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コレラを契機として創立
当所は東京から東へ25キロ圏内に,東京湾に面した習志野市にある.管内には他に八千代市があり,U4(都市)型の保健所である.昭和39年8月末,あと1カ月余で国民待望の東京オリンピックが開催されんとしているさなか,まことにこつ然と習志野市内にコレラが2名発生した.東京には近いし大さわぎとなり,習志野市の名は一躍有名になったものである.その後地元両市長,両市民の保健衛生に対する強い関心は,地元に保健所を新設することを強く希望し,また保健活動の成果をあげるために,昭和43年4月1日習志野保健所が開設された次第である.以来2年になり,職員は33名である.敗戦まで"軍隊のマチ"であった習志野市は昭和29年約3万の人口で市制を施行したが,東京などからの流入人口でふくれあがり,本年3月,3倍強の9万5千人となり,今後もますます膨脹する勢いである.八千代市は5万9千人で,管内人口15万4千人である.
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