研究
青年の健康状態に関する研究—金沢市G地域における満20歳時健康診断成績の検討
河野 俊一
1
,
河野 光子
2
1金沢大学医学部公衆衛生学教室
2金沢市彦三保健所
pp.375-380
発行日 1970年6月15日
Published Date 1970/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204096
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緒言
戦後20余年をへた今日,国民の健康状態は各種の公衆衛生対策の充実により,その向上は著しいものがある.このことは青年期においても例外ではないが,現在,青年期における健康状態を示す資料としては,全国的には学校検診における成績と,栄養調査時の成績が公表されているに過ぎず,地域における青年の健康状態を示すものとしては,石川県が昭和24年以降,県条令により行なっている成年健康調査1)があるにすぎない.
著者は,地域における青年期の健康状況の実態を明らかにするとともに,これに関与する要因を検討するため,金沢市彦三保健所管内に居住する満20歳の青年男女の健康診断成績を居住地区別,従業状況別に検討し,若干の知見を得たので報告する.
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