盛況の全国看護研究学会—金沢市に5000人集う

　第12回全国看護研究学会の開かれた9月28日，29日の金沢市は，北陸には珍しいという好天の秋日和。全国から集まった5000のナースの壮観は，マスコミに“北陸初の一大女性集会”と報じられ，「看護婦さんの学会」ということでP・R効果も満点であった。金沢市観光会館，金沢大学十全講堂，北国講堂の3会場が，基礎・臨床・教育3部門の演題発表にあてられた。各会場とも立錐の余地もない盛況のなかで，演者と参加者の熱心な質疑が学会の雰囲気をもりあげていた。

　“看護婦の不足問題”“現代看護の社会性”をテーマにした二つのシンポジウムも，県知事をはじめ各県諸氏が，看護の持つ意義をより認識し対策を社会問題として世人に訴えようとたのもしい内容。昼休憩には，運営にあたった石川県支部の“お国自慢”アトラクションの提供もあり和やかな風景も見られた。なお来年度会場は徳島県にきまった。