研究 第2回日本都市医学会総会
パネルディスカッション
大気汚染と肺外疾患
江波戸 俊爾
1
,
蒲山 久弥
2
,
高山 乙彦
3
,
山田 文則
4
,
新美 成二
4
1都立広尾病院検査科
2豊島病院眼科
3日大耳鼻科
4墨東病院耳鼻科
pp.300-309
発行日 1970年5月15日
Published Date 1970/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204078
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序論
昨年行なわれた第1回日本都市医学会総会では大気汚染と肺疾患の問題がとり上げられたが,今回はその続編ともいうべき大気汚染と肺外疾患との関係がとり上げられることになった.
当然汚染された大気は肺に到達する以前に上気道を通過し,そこになんらかの影響を与えるわけである.また長期間外界に対し開かれている眼,常にふれている皮膚なども影響を受けるはずである.しかしこのような場所は,その性質上刺激に対して,他の臓器に比べて抵抗力が強いのも事実である.その抵抗力の強い部分にも,なおかつ変化を起こさせるほどの大気の汚染が,都市においてはすでに存在することが問題なのである.
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