資料
食品の殺虫剤汚染による健康障害について—諸外国の例から
増田 陸郎
1
1東京都高井戸保健所
pp.357-360
発行日 1969年6月15日
Published Date 1969/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203900
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はしがき
最近の北九州市カネミ倉庫製油部製造のライスオイル中毒事件の原因は,本論文執筆時点ではどうやら脱臭剤として使用した四塩化ジフェニールに落ちついたようである.このような事件は,意外にも全世界でかなりの頻度で発生しているらしいことを,最近WHOのVector Biology and Control部から送られてきた表記題名の論文―執筆者はサウジアラビアDhahranのアラビア・アメリカ石油予防医学部主任でWHOのコンサルタントのDavid E. Weeks氏―によって知った.幸いWHOから日本での論文紹介の諒解を得たので,本誌上を借りてその大要をお知らせしたい.
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