特集 国際衛生
WHOと日本
斉藤 勇一
1
1厚生省
pp.188-196
発行日 1969年4月15日
Published Date 1969/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203847
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
まえがき
私どもは20世紀になってから2つの世界大戦を経験している.人が人を殺し合うというのであるから,何とも野蛮な話であって,私どもの理想に比べて,現実は10数世紀も遅れているといわざるをえない.
第1次世界大戦の際,米国が遅れて参戦するにあたっての大義名分は"すべての戦争を終わらせるための戦争"であった.戦争のない世界,真の平和というものは人類の悲願である.第1次大戦の終了後,世界に平和をもたらせる目的をもって,国際連盟が創設された.しかし,いろいろな事情から連盟は20年の短命で崩壊して,第2次大戦となる.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.