私たちの保健所・3 宮城県・気仙沼保健所
魚の残滓処理に悩まされる
土屋 真
pp.172-173
発行日 1969年3月15日
Published Date 1969/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203840
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観光と水産の細長い管内
三陸津波で有名な宮城県の最東北端に位置し,西部は山間地で平地少なく,東部は太平洋に面してリアス式海岸の自然美を誇り海岸線の延長は約150kmに及んでいる.また人口5000の離島大島を擁する気仙沼市および唐桑町の一部は,陸中海岸国立公園に指定されている観光地である.ことに年間89億円の水揚げがあり5000トン級岸壁をもつ気仙沼市は,小さいながらも活気にあふれた水産都市である.
当保健所は昭和19年10月に設置され,気仙沼市・志津川町・本吉町・唐桑町・歌津町の1市4町を管轄し,人口10万8000のR4型保健所で,面積は498km2の細長い管内であるので南端の志津川町に保健所の派出所がある.職員の定数は37名であるが,実人員は33名で欠員が補充されず困っている.また庁舎内に結核予防会の支所がある.管内の病院は14,診療所は43であるが医師が不足している.
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