教室めぐり・3 広島大学・公衆衛生学教室
深まる都市・農村衛生の研究
百々 栄徳
pp.171
発行日 1969年3月15日
Published Date 1969/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203839
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沿革
占領軍総司令部の覚書により各医科大学に公衆衛生学教室を新設することとなったが,広島県立医科大学では,一まず広島ABCCの日本側代表の田中正四先生を非常勤講師に招へいし,昭和23年9月25日公衆衛生学の講義を開始した.昭和26年6月1日田中先生が教授に就任されて,実質的にわが教室の歴史が始まった.昭和28年広島県立医科大学の国立移管が定まり,わが教室は昭和30年に広島大学医学部公衆衛生学教室となった.また昭和32年呉市阿賀町から現在の広島市霞町に医学部が移転された.現在,教室には田中教授,百々助教授,非常勤講師5名,務中講師,長谷川助手,研究員14名を擁し,教育・研究に着実な歩みを続けている.教室出身者は30名にも及び各界で活躍しておられるが,中でも前助教授の渡辺嶺男先生は,現在広島大学原医研教授として生物統計学教室を主宰されている.なお過去および現在の教室関係者で組織する同門会では,年1回の定例総会(写真)および教室の月例研究会において,互いに研鑽にはげんでいる.
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