外来で見逃された症例―あなたの診断は?・11
20年間腰痛に悩まされた細身の女性
米波 浩二
1
,
生坂 政臣
1
,
亀谷 学
1
1聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科
pp.677
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902782
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症例:34歳,女性.10代の頃より尿潜血を指摘されていた.また,十数年前よりしばしば背部から腰部にかけて鈍い痛みが出現していた.半年前より食欲不振,体重減少がみられるようになり,うつ病の診断にて精神科に通院しているが,1月ほど前より立位で腰痛が増強するようになったために当科受診.身長158cm,体重42kg,血圧104/58mmHg,脈拍75回/分,整,体温36.1℃,胸腹部に異常所見を認めず.尿潜血1+以外は,血算,生化学検査ともに正常範囲であった.腹部臥位・立位単純写真(図1)を示す.
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