特集 Health Manpower
Health Manpowerに意見する
生かしたい医師の主体性
安井 義之
1
1旭ガラス研究所
pp.406-407
発行日 1968年10月15日
Published Date 1968/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203753
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産業医の立場から
敗戦の廃墟から立ち直って,今日の隆盛をみるに至ったのは,わが国の豊かなすぐれた労働力によったことは,多くの人が等しく認めるところである。すぐれた労働力は,すぐれた健康からしか生まれない。働く人達の健康を守り育ててきたのは,企業内のHealth Manpowerに他ならない。高度産業社会に生き残っていくためには,労働力に頼るほかに道はない。ところが,現在すでに労働力の先行きに不安の兆がみえ始め,特に若年労働力,技術労働力の不足は著しい。自然科学の思考と,技術で労働力の基盤である健康を培う役割をはたすべき事業体内のHealth Manpower現状は,果たして満足すべきものだろうか。
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