研究
若年者の高血圧に関する研究—各種要因よりみた若年者の高血圧に関する実態調査
佐渡 一郎
1
,
石館 敬三
2
,
渋谷 修
3
,
竹内 一豊
4
,
大橋 常安
5
,
昼間 善継
6
,
千葉 裕典
1
,
内田 和子
1
,
北川 富雄
1
,
若井 美子
1
,
田中 平夫
1
,
佐渡 一郎
1
,
角田 泰造
1
,
千葉 昭典
1
,
名渡山 愛雄
1
,
渡辺 真言
2
,
宮崎 利雄
4
1順天堂大学医学部公衆衛生
2東京都日本橋保健所
3埼玉県飯能保健所
4陸上自衛隊衛生学校
5防衛庁医務室
6海上自衛隊横須賀地区病院
pp.304-312
発行日 1968年8月15日
Published Date 1968/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203721
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はじめに
近年各事業所や地域集団において,成人病対策の一環として循環器疾患とくに高血圧を中心とする調査研究が進められ,その管理方式もようやく軌道にのりはじめようとしている。しかし,これらの管理対象はいわゆる成人層であり,若年者における実態とその対策については若干の報告1,2)があるのみである。これらの疾患が40歳以上の成人により多く出現し,その死亡率も高い3)ことは事実である。ところが高年齢者を対象として行なわれてきた成人病検査を若年者にまで広げて実施すると,成人病に属する所見や疾患が若年者にも稀でないことが明らかになってきた4)。
したがって成人病対策をより充実するためには,その管理対象の年齢幅を広げて若年時よりの継続管理することが必要であり,このことが成人病の予防および早期発見に資することにもなると考えられる。
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