研究
在宅身障児集団訓練指導について
居村 茂徳
1
,
細川 昌義
1
,
奥山 紀美子
1
,
宮崎 貞江
1
,
村上 まさの
1
,
米田 満子
1
,
人見 一枝
1
,
河嶋 まさ
1
,
今井 暁子
1
1兵庫県西宮保健所
pp.313-315
発行日 1968年8月15日
Published Date 1968/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203722
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はじめに
中央公論誌上にて作家水上勉1,2)が投じた「拝啓総理大臣殿」の一石は,まさに心身不自由児援護施策がもり上がらんとする時勢と相まって,わが国の施策の貧困さをまざまざと世人に知らせることになった。これを契機として,各番で心身不自由児援護施設の増設が行なわれるようになり,また心身不自由児についての世人の認識を新たにするようになったのは喜ばしいことである。
しかし,全国の重度障害児施設をとりあげてもいまだ5指を屈するにすぎず,ことに現今問題になりつつあるのは,在宅の身障児を家施ぐるみでいかに取扱うかということである。これに関する指導の公的なものは,各県の整肢施設による地区巡回相談に頼る以外にはなかったような状態である。
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