手術
欧米の眼科と現行手術—旅行の概略と欧米の眼科(2)
大塚 任
1
Jin Otsuka
1
1東京医歯大眼科
1Dept. of Ophth., Tokyo Medical and Dental University
pp.875-884
発行日 1959年5月15日
Published Date 1959/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206674
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3月28日午後7時Euston発の急行でBritish Co-unsilの旅行に加わるべくScotlandに旅立ち,翌29日朝6時Pitlochryの駅に着いたBritish CouncilのCurry氏が出迎えてくれ,自動車で宿舎のBonskeidHouseに来た。ここは軽井沢に似た高地で宿は100年位前の山荘であり,周囲に山をめぐらし谷に臨み,山には白樺,樅,ヒマラヤ杉,松などあり,しやくなげが満開で美しい,ここを根拠として25名の各国の留学生達と見学して歩いた。8.00a.m.に鐘が鳴り起床8.30a.m.にBreakfast,1.00p.m.にLunch,4.30p.m.にTea,7.00p.m.にSupperという工合で僕には個室をくれたので助かつた。
3月30日にはLock Earn及びLock Tayという湖水にピクニツク,裸山には兎がとびバス道路より鹿一匹が逃げ出すという光景であつた。同日午後CouchでMo-ulinの旧い村を訪れた後Scotland第三の高峰というBen Vrackie (2757呎)に登つた。ヒバの様な小さい灌木の密生する裸山で,短靴で登つたので相当へばつた。恰度浅間高原の感じで,頂上は相当寒く,霧が深く美しい眺めであつた。かえりに裸山で立小便したら,えらく笑われた。
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