グラフ
活躍する救急センター—神奈川県交通救急センター
pp.186-187
発行日 1967年4月15日
Published Date 1967/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203434
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交通戦争といわれるほど交通事情は緊急の事態になってきているといわれる。交通行政の貧しさは,激増する自動車量と旧態依然たる道路の状態との二面から,交通マヒや交通事故の頻発現象を慢性化している。ここに救急病院の存在は最も今日的な意義をもってきている。本誌はグラフで,救急センターの実態をとらえることにした。全国の交通事故数は昭和40年度の統計では438,150人,そのうち死亡が12,484人もいる。全国の救急車567台がフルに活躍して,救急指定病院3,493(42年1月末現在)に運んでくる。
神奈川県交通救急センター(40年7月完成,センター部長・橋本尚之氏)は済生会神奈川県病院の一角にある。地下1階,地上4階の近代的なビルで,国電東神奈川駅の西側に位置し,交通の頻繁な国道一号線(第二京浜国道)と横浜バイパスに通じる国道にはさまれた三角地帯にあり,立地条件は患者の運搬,収容に最適である。
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