特集 公衆衛生従事者の生涯学習
公衆衛生従事者の生涯教育とその基本
長田 泰公
1
Yasutaka OSADA
1
1国立公衆衛生院
pp.148-151
発行日 1989年3月15日
Published Date 1989/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207882
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■生涯教育の位置付け
公衆衛生に限らずどんな分野でも,職業人としての学習が不必要な分野はないであろう.その学習は職業に入るための卒前学習のみでなく,職業人となってからもその職を辞めるまで必要である.この生涯学習(life-long learning)を組織的に支えるのが生涯教育(continuing education)である.表1に示すように,職業人になるための学校や養成機関での教育は,基礎的系統的なものであり,これを終えて学位,資格を獲得し,あるいは免許を得て職場に入る卒前教育(under-graduate education),その後の教育は卒後教育(graduate and postgraduate education)であり,学位,資格に結びつく大学院のような教育もあり,また学位等には関係なく実施される現任訓練(on the job training)もある1).一般的には後者のような訓練を生涯教育とするが2),職場から大学院に派遣されるような場合には現任訓練に入れてもよく,最近はそのようなケースも多いと聞く.
さて公衆衛生に従事する者にとっても,生涯学習,それに応えるための生涯教育が重要なことはいうまでもない.
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