原著
医療費の有,無料による被扶養者の受診態度について
牟田口 利幸
1
1三井鉱山三池鉱業所
pp.512-514
発行日 1963年9月15日
Published Date 1963/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202717
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年公衆衛生の進歩に影響されてか,世人の間で医療保険制度の確立,普及が強く叫けばれるようになってきた。
厚生省では昭和32年から国民皆保険4か年計画をたて,全国市町村に国民健康保険の普及を押進めて,期間満了時には99.86%の普及まで拡大している。しかし労務者健康保険にしろ,国民健康保険にしろ,被扶養者の場合では加入しても医療費の半額は本人負担となっている。勿論全額負担より発病した際には気軽に治療すことができるから,保険制度が如何に人間生活にとって有益なものであるかは今更強調するまでもない。しかし無料で受診することができるとすれば,より健康の維持増進がなされよう。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.