原著
生命表からみた小倉市民の健康
坂田 守
1
,
二村 浩介
1
,
真次 勇
1
,
藤原 幸夫
2
1小倉市南保健所
2小倉市中央保健所
pp.371-376
発行日 1963年7月15日
Published Date 1963/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202686
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I.緒言
最近医学の進歩によって,結核をはじめ死亡率の低下は著しいものがあり,それをもとに作製される生命表も年々改善されつつある。その生命表がよく健康度の指標として利用されているが,余等は今回,昭和35年の資料をもとに,簡略生命表を作製し,市民の健康度を推察すると共に,全国および昭和30年小倉市簡略生命表との比較を試みた。
しかし,小倉市という大きい行政区画を単位とする生命表で,その市民の健康度を推察することは,必ずしも適当ではない(小倉市全体が等質でなく,人口密度,地形,地勢,人口の年齢構成,主職業,その他種々の要素が異つているので)が市域をその特徴によって分割する資料がないので致し方がないと考える。すなわち,ある市域によっては,この健康度に幾分差異のあることを念頭におく必要がある。
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