特集 社会医学(第3回社会医学研究会講演)
第3回社会医学研究会シンポジウム
社会医学をどう理解するか
曾田 長宗
1
,
黒子 武道
2
,
籾山 政子
3
,
原島 進
4
,
庄司 光
5
,
小宮 義隆
6
1国立公衆衛生院
2東京大学医学部
3気象研究所
4慶応義塾大学
5京都大学工学部
6国立予防衛生研究所
pp.588-597
発行日 1962年11月15日
Published Date 1962/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202582
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□司会者のことば□
「社会医学をどう理解するか」というシンポジウムを如何に進めて行くかについては,司会者としても大変苦労いたしました。
私は,先ず最初に何々学とはどのようなものかという「わく」が出来て,その後学問的研究が進められるというよりは,何か具体的な研究が,ある程度,いろいうと進められ,これらの研究に共通する特徴が認められるようになってから,これを「何々学」とも名付け,一定の研究方法も確定し,この段階に到ると,その後は,いろいろ具体的な問題が次ぎ次ぎに処理されて,この学問の急速な発展を見るようになるものだと考えていますので,余り早急に,社会医学の定義如何というような問題の取り上げ方には,少からず疑問をもっておりました。
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