特集 農村衛生
農村衛生の問題点
村江 通之
1
1鳥取大学医学部衛生学教室
pp.253-259
発行日 1959年4月15日
Published Date 1959/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202124
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保守性の権化とうたわれた農村も今日では各種の方面に進歩性の猪突をおもわしめることが度々ある。
今回編集局より「農村衛生の問題点」という題目を20枚の紙上にまとめよと依頼されて少々困惑を感ずる次第である。と申すのは山陰の小都市米子に勤務する様になつて13年目,この間のんびりとアカデミックな仕事が出来ると夢をえがいて来たことは完全に裏切られ,1日1日が大衆指導(主として農村)で多忙な日を送り,なにげなく実施する衛生漫談(日本公衆衛生雑誌第5巻第12号参照)も既に500回を突破したからである。それほど今日の農村は衛生学者の指導的活動を要求する時代に入つておるからである。
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