文献
大気汚染物質がマウスの生殖および産仔の生存におよぼす影響,他
芦沢
pp.119
発行日 1958年3月15日
Published Date 1958/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201935
- 有料閲覧
- 文献概要
さきに著者らは実際と同じ汚染大気に成熟実験動物を曝露し,その生体反応を検討したが,対照との間に有意差を認めななかつた。(P. Kotin, and H. L. Falk;Air Pollution and Its Effect on Health,California Med. 82:19, 1955)。
今回は生体反応を受け易い妊孕期および新産仔についてその影響を検討した。スモツグはガソリンにオゾンを作用させて発生せしめ,マウスが曝露する実験室におけるその濃度は酸化物で平均1.25ppmである。第二群はロスアンゼルス当局の資料により,その通りの濃度に空気中汚染物濃度を日別,時刻別に変えて曝露せしめた。総酸化物の最大濃度は0.4ppmである。第三群は対照群で,フイルターで除塵した洗滌清浄空気中で飼育した。実験期間は何れも19週である。1ケージには雄1雌2匹をいれ,それぞれ10ケージのマウス(C57プラツク,マウス)を以て一群とした。
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.