研究報告
綜合ビタミン劑及びアリチアミン劑投与が夏季の機関車乗務員に及ぼす影響について
鈴木 康之
1
,
辻川 利雄
1,2
,
原 憲造
3
1福井県立病院
2福井県衞生研究所
3国鉄・福井診療所
pp.29-35
発行日 1955年9月15日
Published Date 1955/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201596
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1.序言
北陸本線中ノ郷=今庄間は多数の隧道や急勾配,急曲線の連続した山岳地帯で,北陸本線の難所として知られ,この区間の列車は2〜3輛の機関車で運行される。特に夏季に於ける貨物列車機関車乗務員の労苦には殊に深刻なものがある。
筆者等は北陸本線の幹線たる重要性に鑑みて,昭和27年以来機関車乗務員の労働災害の予防と,隧道通過の際の苦痛の軽減乃至除去の為の対策に必要な各種の衞生学的条件を得ることを目的として福井・敦賀・今庄の三機関区及び関係諸機関の協力を得て,環境及び労働衛生に関する各般の調査研究を続行中である。
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