--------------------
黄変米の再搗精
大城 俊彦
1
,
芦沢 広三
1
1兵庫県衛生研究所
pp.32-35
発行日 1955年2月15日
Published Date 1955/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201529
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.緒言
昨夏黄変米問題が巷間に大きな波紋を投じてより,厚生大臣の諮問機関である食品衞生調査会は黄変米特別部会を設置してこの問題を審議することとなつた。そして夫々の研究班はその科学陣を動員して,各視野各角度から黄変米に関する研究を開始したのである。
その結果として,現在のところ「外観上ほぼ正常であるが培養上黄変米菌の証明された所謂白い黄変米においては,再搗精を施すことにより食用に対する安全度を著しく高め得る」となす説と,これと反対に東京農業大学三宅市郞教授等の如く「再搗精により菌を去り無毒にしようなどとする事は痴人の夢である」となす論あつて未だ結論に達しない。
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.