--------------------
黄變米の再搗精問題に就いて
三宅 市郞
1
1東京農業大学
pp.36-39
発行日 1955年2月15日
Published Date 1955/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201530
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
黄変米を再搗精して配給すべしとの声は昨年夏頃より起つたもので其当時は国立衞生試験所で再搗精すれば菌が著しく減少すると言う様な結果を得たと聞いて居た。其後11月17日の黄変米研究連絡会議で新潟県及び兵庫県衞生研究所の報告が出て,初めて再搗精問題の基礎をなす研究を知つたのである。然るに其報告を検して全く腑に落ちない点があつたので,東京農業大学で助教授松濤誠道氏の監督下に大学院学生若松秀行氏をして実験せしめ其結果を12月11日日本植物病理学会関東部会で発表し次いで12月15日の黄変米研究連絡会議で発表した。
以下に記す所は12月15日の会議で発表したものと其後追加して現在尚実験中のものとの二部から成つて居り何となく連絡のない様に見えるが全部書き直す時間がないからこれで勘弁して頂きたいと思う。
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.