特集 医療制度とその盲点(Ⅰ)
医藥學教育の批判
橋本 寛敏
1
1聖路加国際病院
pp.14-19
発行日 1955年1月15日
Published Date 1955/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201510
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わが国の大学医学教育は明治時代早く独逸の学風を享けて発足したのであつて,各教授の各講義が教育の中心をなした。勿論多少の実習もあつたが,学習の幹根は系統的の医学知識をノートに記録して修得するにあつた。
その頃,参考書はすべて独逸から輸入したものだけであり,医学を学ぶ者の拠りどころは教授の講義だけであつたから斯くあつたのである。
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