Japanese
English
論述
抗ヒスタミン劑の藥理—その化學構造と作用を中心として
Pharmacology of Antihistaminics
小林 龍男
1
Tatsuo KOBAYASHI
1
1千葉大學醫學部 藥理學教室
1the Department of Pharmacology, School of Medicine, Chiba University
pp.251-259
発行日 1953年6月15日
Published Date 1953/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905716
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Phenoxyethylamineの誘導體929Fが摘出組織ばかりでなく生體内においてもHistamine(Hと略記)の作用に拮抗することを見出したのがきつかけとなつて,Fourneau et Bovet5)らによつて種々の抗adrenaline劑の中から,或る種のaminoetherが著明な抗H作用をもつことを知りその後各方面での研究によつて今日の抗H劑にまで發展したのである。
實際に抗H劑は實驗的にHの氣道吸入を行つた場合のモルモットの氣管支痙攣,Hによるモルモツト摘出腸管の収縮,ヒトの皮内にHを注射した場合に生ずる紅色丘疹,犬,猫などのHによる血壓降下などに對して著明な拮抗作用を示す事が知られている。
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