特集 食中毒
新しい食品防腐剤
相磯 和嘉
1
,
柳沢 文德
1
1千葉大学腐敗研究所
pp.31-37
発行日 1954年9月15日
Published Date 1954/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201454
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緒言
食品に保存性を持たせる目的で防腐剤を添加する事の可否は常に医学者公衆衞生担当者の論議の的となるところである。古くは〓酸についての独逸における論争,サルチル酸の毒性,安息香酸の脂酸代謝の障碍に対する問題等がある。
最近我が国においても食品衞生調査会に対し厚生大臣より「防腐剤を積極的に使用させる事の可否について」諮問が出されて,委員の間で活溌な検討がなされている。著者も委員の1人として論議に参加した次第であるが,事が重大なので明確な結論を得る事は容易でないと思われる。
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