研究報告
人工氣胸療法についてのアンケート
田中 正好
1
,
丸山 正雄
1
1和歌山県衞生部予防課
pp.66-68
発行日 1953年12月15日
Published Date 1953/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201302
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まえがき
人工気胸療法は最も普通的な虚脱療法として肺結核治療に確固たる地歩を占めて来ている。しかし一般開業医並びに患者の側からはそれ程好もしい受入れ方をされていないように思われる反面最近気胸による障碍の再検討も行われ本療法も新しい批判の対象となりつつあるかに見える。この際患者が果して本療法を如何に体験しつつあるかを知る目的でささやかなアンケートを試みたので報告する。なお適正な結核治療を普及せんとして結核予防法の中に本療法を公費負担の対象としてとり上げてからすでに一年有余を経過している。公費負担制度が発足した当時本療法をうけていた患者は結核治療に関して比較的進歩した考え方を持つていると考えられるのでとくに之等の人達を対象に選び結核予防法に対する簡単な感想をも求めた次第である。
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