研究報告
大阪市立田邊中學校プールに於ける水質の實驗的考察
四元 正治
1
,
野崎 大
2
,
吉田 泰
3
1大阪府立衞生研究所
2大阪府衞生部環境衞生課
3大阪市立田辺中学校
pp.75-81
発行日 1953年6月15日
Published Date 1953/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201226
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緒言
学童にとつて夏期の楽園であり,且つ心身の鍛錬と体力の増進の良き道場は実にプールである。然し学校当事者にとりて最も頭を悩ます問題は,その衞生管理と水の消毒方法である。
本校に於て今回プールの竣工を見たので,この機会を利用して大阪府衞生部環境衞生課並に大阪府立衞生研究所の協力を得て以下に述べる実験により種々なる場合に於けるプール水中の遊離塩素の消長,一般細菌数の増減特に大腸菌群の最確数測定,硝酸,亜硝酸,過マンガン酸カリ消費量を実施し,これにより最も効果的な消毒法を見出すべく努力した。茲にその結果を報告し識者の批判を乞う次第である。これが他山の石ともなれば幸である。
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