海外文献
ツベルクリン非特異反應の地域差,他
川村
pp.167-168
発行日 1951年3月15日
Published Date 1951/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200802
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米國ではツベルクリン皮内反應は,先ず,0.0001mgP.P.D.で檢査し,陰性の者は更に0.005mgを使つて再檢査し,判定する事が廣く行われている。
看護婦生徒約1萬名をこの方法で檢査し,出身地別にみると第2回檢査の陽性率には,第1回檢査の陽性率と無關係の地域差が認められた。既ち少量のP.P.D.を用いる第1回の反應は明らかに,結核感染の分布を示す所の特異的な反應と考えられるが,濃厚液を用いる第2回檢査で陽性になる者は,北部西部の諸州では第1回の陽性率の高低に關係なく,常に24%前後の値を示すのに對し,Mississippi deltaを中心とする南部諸州では高く,殊にLouisianaの農村では72%に達する。
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