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林業勞働の生理衞生學的研究
松岡 修吉
1,2
1東大
2公衆衞生院生理衞生學部
pp.36-38
発行日 1950年7月15日
Published Date 1950/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200679
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われわれは昨年夏約2週間に亘り秋田國有林において林業勞働の調査を行つた。調査の目的は現行の林業勞働の實態をつかみ,勞働條件改善や生産力向上のための基礎資料を提供するにあつた。時日經費人員等の關係から,今回は調査對象を林業勞働の主要勞務者たる伐木夫(伐木及び造材作業夫)と木寄夫(木寄及び運材作業夫)のみをとり,エネルギー代謝率の測定と時間調査とを主として行つた。調査個所は材種と機械化の2點に注目して最も典型的な2個所,即ち能代營林局仁鮒國有林と生保内營林局生保内國有林とを選んだ。前者はスギを産出し軌道が發達し集材機等も用いられておるのに對し,後者はブナ.ヤチダモ等の廣葉樹を産出し機械化が遲れている。被檢者としては勞務者中平均的な8名を選んだ。
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