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腸管寄生原虫の謂査,殊に赤痢アメーバ嚢子保有者に就いて
永井 光
1
,
西村 猛
1
,
高田 季久
1
1大阪大學微生物病研究所寄生虫病學部
pp.160-163
発行日 1950年3月15日
Published Date 1950/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200603
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腸管寄生原蟲殊に赤痢アメーバ嚢子保有者は近來全國的に増加の傾向があり,一般識者の注目を惹いて居る。大阪附近に於てはさきに松田(昭15−17)の調査があつて,總原蟲保有率10.8-16.4%,赤痢アメーバ保有率0.5-2.3%と報告されて居るが,その後の調査はない。私らは最近の状況を知るため大阪市内外の3集團を對象として調査を行つた結果赤痢アメーバは松田の成績より明かに増加して居ることを認めた。本報告に於て記述するものは昭和23年5月乃至同24年2月の間に行つた調査の結果であるが,尚ほ廣く調査を意圖して居り他日追加を期して居る。
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