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乳兒141例の寄生虫感染調査成績
池田 稔正
1
1長崎大學風土病研究所
pp.158-159
発行日 1950年3月15日
Published Date 1950/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200602
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緒言:終戰後に於ける腸内寄生蟲の蔓延は,主として學齡期以上を對象とした諸調査報告に明かであるが,未だ生後1ケ年末滿のもののみの集團檢便の報告をみない。私は昭和24年5月,農村(長崎縣西彼杵郡矢上村)に於ける生後滿1ケ年未滿の乳兒141名を檢便し,その驅蟲の機會を得たので茲に報告する。
檢査方法:直接塗抹法とセロフアン紙肛圍清拭法とを併用した。前者は採便用硝子棒を肛門に挿入採便し,1枚のノセ硝子の2ケ所に塗抹,それぞれ18×18粍のフタ硝子で輕く壓平し,後者は8×3糎大の無色透明なセロフアン紙を微温湯で濕し肛門周圍を拭き,そのままノセ硝子に貼つて鏡檢した。
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