特集 第2囘日本公衆衞生學會研究發表抄録
〔第2日〕11月13日(土)午前の部(9-12時)
(24)BCGワクチン亂切法接種成績(第1報)
岡田 博
1
,
不破 博德
1
1名古屋大學醫學部豫防醫學教室
pp.153-154
発行日 1949年1月25日
Published Date 1949/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200408
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吾々はBCGワクチン接種局所の膿瘍,潰瘍を主とする副作用發現率輕減の目的を以て亂切接種法を試みた。即ちBCG菌量1cc中20mg,60mg,80mg含有ワクチンを使用,對照としては前記ワクチンと同材料を以て同日製造の菌量1cc中0.4mg含有ワクチンの0.1ccを皮内法により接種,尚前記ワクチンは何れも製造後3日以内に使用せり。
菌量20mg含有ワクチンは本年6月名古屋市村雲小學校ツベルクリン反應陰性學童732名に對し亂切法により接種,尚同日對照として112名に對し皮内法を施行,又60mg,80mg含有ワクチンは本年9月名古屋市吹上小學校ツ反應陰性學童189名及び188名に對し夫々亂切法により接種,尚同日對照として32名に對し皮内法を試みた。實施に當りてはワクチンを使用直前良く振盪し,之をツ反應用注射器に吸引,之より1滴を上膊外側皮膚上に滴下しその上より種痘刄を以て種痘の要領により1邊の長さ15mmの井型の亂切創1箇を作り種痘刄を以てワクチンを擦入せしむ。
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