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極東の子供等
Far Fast Children
pp.120-121
発行日 1948年12月25日
Published Date 1948/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200395
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前米國公衆衞生局長Thomas Parran氏の計劃により極東の醫學調査が初めて國際的に達成された。Parran博土は29月に亙る視察旅行の結果を次の如く語つた。支那を除く極東諸國の爲めに割當てられた3,300,000弗の最上利用法が國連際合の機關たる國際小兒非常資金(ICEF)によつて決定せられた。
支那は別の計劃によつて,援助せられることになつてゐるので本計畫から除外されてあるParran博士は強調して曰く,日本の侵略と政治的無秩序の餘波として健康状態の失調は甚しきものがあつた。印度,ペルキスタン,シヤム,インドネシア,佛領印度支那,馬來,ヂヤバ等に於ては榮養不足,幼兒死亡,結核,マラリア等は食糧,衣服,醫藥等の缺乏と共に倍増の傾向が見られた。資金を最も有效的に使用する爲め本資金は主として他人を教育する教師の養成に使用することに決定された。即ち300,000弗はマラリア撲滅法受講の爲めの醫療班の派遣に使用される。地域が廣範に亙り,人口も多大である爲め歐州12ケ國に實施している樣な子供の大衆給食等と言うことは不可能である。唯既に入院中の小兒患者,榮養不良の爲め罹病している小人のみに特別の援助を與えることゝした。印度,ペルキスタン地區避難民キヤンプの小兒の爲めには1,00,000弗を割り當てた。
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