資料
乳兒期食餌中のビタミンB2量
大栗 サダ
1
1公衆衞生院母性小兒衞生學部
pp.90-91
発行日 1948年12月25日
Published Date 1948/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200383
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乳兒期食品の榮養學的研究に就ては既に幾多の成績を報告してゐるが,ここには曾て發表した著者の定量法(醫學と生物學6:54,昭和19年)により乳兒期及離乳期に於ける食品既に述べた如く調理方法は此の時期に於ては成人或いは年長兒の場合と異り,而も榮養素殊に調理によつて最も影響され易い無機質。ビタミン等の微量成分に對する所要量も他の何れの時期に比較しても多少從來行はれたるような生の材料そのまゝの成分分析では價値を多いに減ずるから,著者等は先ず調理を行い,乳兒が實際に口にする状態のものとした後に分析したビタミンB2含量を測つた。
分析に用いた材料に於て入手せるもので,或る種食品は名稱は同一でも在來のものと原料を異にする虞れなしとしないものがある。例えば,醤油,味噌の如きも必ずしも豆から製造したものゝみではないものもある。併し之等材料の詮索に就ては行わなかつた。
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