特集 第1囘公衆衞生學會研究發表
第2日目
研究發表
46)ツベルクリン反應成績の時間的明示記載樣式に就て
城野 寬
1
1鳥取縣鳥取保健所
pp.43-46
発行日 1947年12月25日
Published Date 1947/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200227
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青少年期結核は初感染に直接連續して發病するものが甚だ多いことは,今日我國諸家の研究によつて到達した結論である。而して結核の初感を證明するのに今日最も確實とせられるのはツ反應が陰性から陽性に轉化するのを識るにある。則ちツ反應成績は結核の診斷に重要な示標となるものであることは論を俟たない。勿論ツ反應陽轉必しも結核初感染を豫知せしむるものではない。また結核早期發見に對し陽轉のみを對象としては充分でないことも知られては居るが,斯るものは尠く例外的であると看做してよい。
さて一般にツ反應檢査法として現今マンツー氏皮内注射法が普及し,同反應成績の判定規準としては野邊地博士等の提案が日本學術振興會第八委員會で認容採擇されて之が實務上一般臨牀家に非常な便宜と安易感を與へるものであり,從て同法の普及,ひいて結核の調査研究に一段の飛躍を與へるものと言へる。
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