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次号予告・あとがき
成田 友代
pp.942
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102897
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標準予防策や感染経路別予防策については十分理解していても,いざ,多剤耐性菌のアウトブレイクに対する病院訪問調査となると,果たして技術的に対応できるのかどうか不安を感じるという声が聞かれます.行政代表の緒方先生が,保健所について,アウトブレイクの経験は一般に多く,疫学的なことにも慣れている場合が多いが,臨床現場の経験は十分でないなどの特性があると述べていらっしゃいました.このような背景もあり,近年,院内感染予防において重要視されている臨床現場での水回り環境や排泄・呼吸器関連ケア時の衛生管理などにはあまりなじみがないことから,今までの保健所の経験では対応困難といった課題が生じているのかもしれません.今回,専門家の先生方が,写真も交え,わかりやすくポイントを解説してくださいましたので,実践に役立てていただければと思います.
本特集を読まれ,病院には院内の感染管理を担う感染制御チーム(ICT)があって,ICTによる感染予防策の普及啓発,感染症事例発症時の対応や抗菌薬の適正使用についての相談助言体制もできていて,感染制御に関しては病院内ですべて完結し,もはや行政の出る幕はないのではと思われた読者の方もいらっしゃるかもしれません.
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